短編作文 ①
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ドアをノックする音がした。勧誘か?と思いながらも、彼はゆっくりと腰を上げドアを開ける。
開けたドアからは、生暖かい風が身体を包みながら家に入ってくる。外を見回すが人らしきものはいない。
寂しさ故の幻聴か?...と思う彼は、ため息をつきながらドアを閉めた。
彼の名は「砂糖好樹」あだ名を付けられたことはない。風貌はというと髪の毛は中途半端な長さで、白肌である。人ごみにまぎれると、目立たなくなるごくごく普通の青年だ。そんな彼が寂しい理由には、愛する彼女の死があるためだ。
一ヶ月ほど前に自分が操作するバイクで彼女と海へ行くために、夜中に走行していると、突然目前に鹿が現れ、避けようとハンドルをきるが鹿もろともぶつかり、彼女のみ死んでしまったのだ。
自分の過ちで彼女を殺してしまったためか、大学も休学し働きもせず、何も手がつかない状態になってしまったのだ。
今は午後14時ちょうど、この時間になると彼女が好きだったドラマの再放送を見るため、テレビに電源をいれた。
自分への後悔の念が強いためか、一時も忘れないようにとテレビを見るようだ。
しばらく見ていると男と女が、海へとドライブに行くシーンになった。彼は瞳に溢れんばかりの涙をためぽろぽろと涙を垂れる。
何でもないシーンが彼には、あの日の出来事と重なってしまい耐えられないのだ。
「...あの時もっと速度を落としてれば...」男は低く呟き、三角座りのまま交差する腕と腕を強く握りしめ、身体はその力で震えている。
すると部屋の中で風が吹きはじめた。次第にその風はありとあるゆるものを宙に舞わせ、一つの旋風となり一点に集束していく。
彼は特に驚く様子もなく、むしろ邪魔だと言わんばかりにテレビを見ている
やがて風が止み、チラッと横目で見やると、一人の少女がそこに立っていた
彼は呆れた様子で問う
「手品師ですか?お金は払いませんよ」
「いいえ」
少女は否定する
「じゃあ泥棒か、死神だとでも言うのですか?」
「いいえ」
再度否定する
「じゃあ散らかした部屋の物、片付けて帰ってください!」
「今はまだ帰れません」
彼は眉を顰め、荒々しい口調で
「なら警察を呼びます!」
と言い携帯をとりだした
「それは不可能です」
彼は首を捻りながら、一体こいつは何を言っているんだ。という気持ちで電話をかける
繋がらない、彼は驚きながらも連続してかける。
やはり繋がらない。彼は全身から嫌な汗が吹き出るのが分かった
「お前は一体誰だ?」
質問じゃないと削除されるかも。
一応ムリクリ質問と見なして「誰だ?」ってことで回答しておきます。
「才色兼備と謳われたろんしゃおです」
〉超常現象、オカルトじゃないんですね(笑)
15禁か~ギリギリセーフ(笑)
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