2012年5月7日月曜日

<文学に精通した方々へ> 知名度や人気はイマイチだが、非常に優れた作品を書いて...

<文学に精通した方々へ>

知名度や人気はイマイチだが、非常に優れた作品を書いている作家と、その作品名をお教えください。

(私の好みは、梶井基次郎、大岡昇平、ポー、ドストエフスキー、ヘミングウェイなどです)







とりあえず、岩波書店刊行の外国文学ということで適当に挙げます。



★ヴェルコール『星への歩み』『海の沈黙』 加藤周一訳 岩波文庫



ナチ占領下のフランス国民は,人間の尊さと自由を守るためにレジスタンス運動を起こした.ヴェルコールはこうした抵抗の中から生まれた作家である.ナチとペタン政府の非人間性をあばいたこの二編は抵抗文学の白眉であり,祖国を強制的につつんだ深い沈黙の中であらがいつづけ,解放に生命を賭けたフランス人民を記念する.



★ユリウス・フチーク『絞首台からのレポート』 栗栖継訳 岩波文庫



ナチス・ドイツの占領下のプラハで,共産党第二次地下中央委員会の一員として捕えられた著者が,拘置されていた獄中で秘かに書き残した作品.魂をうつ極限状況の人間記録として,またナチスに対する抵抗運動の記録として八○もの言語に訳されて今日まで読みつがれている.巻末に著者の獄中書簡,詳細な訳注と年譜を付す.



★ノサック『死神とのインタビュー』 神品芳夫訳 岩波文庫



廃墟と化した戦後の町で,現代の死神が作家の私に語ったのは…….ユニークな設定の表題作以下,第二次大戦下の言語に絶する体験を,作者は寓話・神話・SF.ドキュメントなど様々な文学的手法をかり,十一篇の物語群としてここに作品化した.戦後西ドイツに興った新しい文学の旗手ノサック(一九〇一―七七)の出世作.



★ビューヒナー『ヴォイツェク』『ダントンの死』『レンツ』 岩淵達治訳 岩波文庫



ドイツの自然科学者・劇作家ビューヒナーは、23歳と4カ月の短い生涯を彗星のごとく全力で駆け抜けた。残された作品はわずかだが、いずれもずば抜けた先駆性を持っている。その一切の規定を拒む“規格外”の作品は、不死鳥のように永遠の若さを保ち、新たな輝きを放ち続けるだろう。戯曲2篇、短篇小説1篇。



★ハシェク『兵士シュヴェイクの冒険』 栗栖継訳 岩波文庫



馬鹿なのかみせかけなのか,おだやかな目をした一見愚直そのものの一人の男.チェコ民衆の抵抗精神が生んだこの一人の男にはオーストリー・ハンガリー帝国の権力も権威も遂に歯が立たなかった.年移り社会は変わっても,この権力に対する抵抗精神のシンボルは民衆の心に生き続けている.本文庫版は最も插絵の多い版になった.



★F.ヴェデキント『地霊・パンドラの箱―ルル二部作― 』岩淵達治訳 岩波文庫



あらゆる男たちを魅惑し惹きつけ破滅させるルル.『地霊』では夫になった三人までもが彼女にきりきり舞いしながら死んでゆく.ルルとはいったい何者なのか.世紀末の社会の虚偽・退廃を,ルルを通して描いたヴェデキント(一八六四―一九一八)の戯曲は今も驚くほど新鮮である.ルルを題材にしてアルバン・ベルクはオペラを作曲した.



★ピエール・ガスカール『けものたち』『死者のとき』 渡辺一夫訳 岩波文庫



秀作「彼誰時」他の短篇集「けものたち」は飢餓と闘う兵士,近代化に抗う職人,都市の暗渠や家々で進行する影の死闘など,人―獣の尊厳を賭けた危険な物語.自伝的中篇「死者の時」は第2次大戦で独軍捕虜となり懲罰収容所で墓堀労働し,ユダヤ人列車からの脱走者を匿った日々と,苛烈な戦争の真実を描く.’53年ゴンクール賞.



★ファン・ソギョン『パリデキ―脱北少女の物語―』 青柳優子訳 岩波書店



動物や死者の魂の声を聴き取ることの出来る不思議な少女パリ.故郷・北朝鮮の飢餓を逃れて国境を超えたパリは,家族を失い,たった一人世界に投げ出される.そして行き着いたロンドンで出会ったものは…….最下層の移民社会に渦巻く世界の悲惨と希望.現代韓国最高の作家が渾身の力をこめて描いた「神秘的で強く,哀切な秀作」(大江健三郎氏).韓国50万部のベストセラー








一例としては、下記がいる。翻訳家としては著名であるが、創作はあまり読まれていない。



神西清

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