2012年5月7日月曜日

童話についての質問です。

童話についての質問です。

日本の昔話によくありがちな、どこか教訓的、勧善懲悪的で、

なにやら説教臭いストーリーではなく、

ただただ読む者を感動に引きこむような、

しみじみと心打つような童話を探しています。

例えば『マッチ売りの少女』みたいな悲惨な話でもいいです。

童話に詳しい方がいらっしゃいましたら、ぜひご紹介ください。







童話に詳しいというわけではありませんが…思いついた有名な短い童話をいくつか挙げてみます。

どれか1つでも気に入るものがありましたら幸いです。



・「幸福な王子」

ワイルドのお話。悲しいお話です。



・「べっかんこ鬼」

下の方が詳しく挙げられていますが、これ、私も好きです!

物悲しい雰囲気の漂うお話ですよね…



・「泣いた赤おに」

有名ですが、やっぱり好きです。



・「野ばら」

小川未明のお話です。

読み終わると何とも言えぬ心地がし、微かに野ばらの香りが残るような…



・「ごんぎつね」

有名ですが、やっぱり泣けます。



・「チロヌップのきつね」

悲しいお話ですが、一度は手にとってもらえると嬉しいお話です。



・「最後の一葉」

O・ヘンリーのお話。

悲しいけれど、読んだ後心が温かくなります。



・「パンを踏んだ娘」

アンデルセンの中でも、特に印象的だったお話です。

ある少女が汚い水たまりを通る際、綺麗な靴を汚したくないので、パンを水たまりに落とし踏みつけて渡ろうとしたら、ずぶずぶと沈んでゆき地獄へ落ちる…というお話です。



・「ある母親の物語」

同じくアンデルセンより。

死神に赤ちゃんをさらわれたお母さんが、必死で死神を追いかけます…



・「フランダースの犬」

有名ですが、やっぱり泣けます…



・「アウグスツス」

ヘルマン・ヘッセのお話「メルヒェン」より。

ラストシーンがとても綺麗で…綺麗で、悲しくて、けれど温かくて、私は好きです。








私は宮沢賢治の「よだかの星」が印象に残りました。



よだかは心根のやさしい鳥ですが、ただ顔がみにくいというだけで悲惨な末路をたどります。

「容貌より性格」などと世間では言われていますが、それを吹っ飛ばす衝撃的なストーリー。読後美人でない上よくお人よしだといわれる私は若干落ち込みました。



とても短いお話なのでぜひ読んでみてください。







さねとうあきら著の、『ゆきこんこん物語』に載っている、

「ベッカンコ鬼」がとても美しく、せつない童話です。



あらすじがちょっとうろ覚えですが、だいたいこんな感じです。

ゆきこんこん物語にはあと2話ほど載っていたと思いますが

どれもこころを打つ物語だったと思います。

アマゾンなどで入手できそうです。



べっかんこ鬼はひょうきんな顔でちっともおそろしげでないので

仲間うちから馬鹿にされてはいますが、こころやさしい鬼です。



あるとき、うつくしい人間の娘が、目がみえないばっかりに

村の子供にいじめられているのをみて、自分の住処にさらって

きてしまいます。



なかなか心をひらかなかった娘ですが、しだいにべっかんこ鬼の

やさしさにひかれ、山神さまの許可をもらって夫婦になります。



べっかんこ鬼は目の見えない娘を不憫に思い、目が見えるように

なる方法を山神さまにききます。それには薬草の汁が必要

なのですが、それを採るには命とひきかえだという。



べっかんこ鬼はその薬草を手にいれるのですが、娘をずっと捜して

いた猟師である父親に、娘をさらった悪い鬼とされて・・・・



娘の目に宿った光、その目に映った愛するべっかんこ鬼は・・・





20年以上前に、親が買ってくれた児童文学のセットに

入っていて、あまりにも印象的で気に入り、忘れていない

物語のひとつです。大人になってから読むと、むしろ感動

で滂沱の涙でありましょう。

挿絵もうつくしいです。

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